RULES

パルクールのルールを紹介します。

           

パルクールは、もともとフランスで生まれたトレーニング方法で、身の回りにある環境を活用して心身を鍛えることを目的としていました。その後、国際体操連盟 (FIG) とパルクールの創始者 (ダヴィッド・ベル、シャルル・ペリエール) が協力することで、パルクールの動きを競技として発展させ、現在ではスピード競技とフリースタイル競技の2種目が公式競技として実施されています。

▶︎スピード (Speed)

スタート地点からゴール地点まで、障害物を乗り越えながらいかに速く駆け抜けるかを競う競技です。

[コースの特徴]
—公式国際大会では最大2.5メートル以上の障害物が配置、コース全長は約40メートル
—硬質素材の床面・壁面と金属製の鉄棒で構成
—安全性確保のためコース内にはチェックエリアを設置

[競技のポイント]
—速く移動するための技術や障害物を活用するスキルが重要
—ミスなく駆け抜ける安定性が求められる

▶︎フリースタイル (Freestyle)

20秒以上45秒以内の演技時間内で、技の難易度(Dスコア)と実施の完成度(Eスコア)の合計点を競います。

[採点基準]
—Eスコア(最大15点)
 危険のない技選びや着地、動きのスムーズさ、着地の安定性、移動範囲の広さ、障害物使用の巧みさ、などを評価
—Dスコア(上限なし)
 最も難しい技3つを評価し、組み合わせや実施場所、変形の難しさで加点

[競技の特徴]
—国際大会では6人の審判が採点を行う
—硬質の地面・壁面・鉄棒を活用しシューズを履いて演技を実施
—ジュニアカテゴリーでは、安全面を考慮し技の高さや回転数に制限が設けられる

安全性を最優先としながら、選手の創造性と運動能力を最大限に発揮できる競技となっています。

FIG パルクールルール(英語)  2020.9更新ver.
https://www.japanparkourcommission.jp/wp-content/uploads/2021/05/en_PK-Code-of-Points-2019-2021.pdf

その他のパルクールに関するFIGルール(英語・フランス語)
https://www.fig-gymnastics.com/site/rules/rules.php#14