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パルクールの歴史-2
2021/04/09
・Ready, Set, Go! (位置について、よーい、どん)
パルクールの精神は競争ではなく自己啓発にありますが、ベルとペリエールは、スポーツとしての成長と新しい観衆を取り入れる競技としての可能性を見い出しました。
「リレハンメル2016年冬季ユース・オリンピック」でペリエールが開催したイニシエーション(導入)ワークショップは、この競技の可能性に対する関心を高めました。
リレハンメルで開催された「2016年冬季ユース・オリンピック」でのパルクール・イニシエーションの様子
ベルとペリエールはFIGの渡辺守成会長とつながり、2017年2月にFIGの実行委員会は新しい活動の開発を承認しました。
ベルは委員長のポストを、副委員長としてのペリエールと共に受け入れました。
2017年半ばまでに最初のFIGの大会が、「FISE」(International Extreme Sports Festival)と提携して、フランスのモンペリエで開催されました。
2018年に最初の「FIGパルクール・ワールドカップ・シリーズ」が開始され、広島とモンペリエにて大会が開催されました。パルクールは、「ブエノスアイレス・ユースオリンピック」のイニシエーション種目にも加えられました。
2019年の「ワールドカップ・シリーズ」は成都(中国)でも開催され、同じ年にパルクールはブダペスト(ハンガリー)の「ワールドアーバンゲームズ」にも導入されました。
現在、パルクールは世界中の国際的大会において認められ、FIGアスリートとそれに追随するアスリートの機会が増え続けています。 2021年には「第1回FIGパルクール世界選手権」が開催されます。「ワールドカップ・シリーズ」は2021年9月にソフィア(ブルガリア)で初めて開催され、2022年7月には「ワールドゲームズ」に導入されて、アスリートはバーミンガム(アメリカ)に集結します。
・Fresh faces, new places (新鮮な顔、新たな場所)
2018年末に委員長の役割を継承したシャルル・ペリエールは、パルクールを促進し世界に広めるための30年間の取り組みを、引き続き行っています。
「FIGアカデミー」と「年齢別教育プログラム」は、一連のより良い地域社会を作るための活動とともに、委員会の優先事項であり続けています。
「現在、5つの大陸連合すべてに連盟がありアスリートがいます」と彼は言います。 「私たちはこれらのアスリート、つまりこれらのコミュニティを利用して、スポーツを成長させ続け、人々にパルクールへの参加を促していきます」
「競技を超えて、またコミュニティによって用意された活動と並行して、私たちの主な目標は、アスリートとコーチが彼らの情熱によって生計を立てることができる新しい機会を作り出すことです」とシャルル・ペリエールは言明しています。
「FIGアカデミー」チュニス(チュニジア), 2020年2月